頭の中は濃い暗雲

僕は昔から言葉を紡ぐ事が苦手だ、他者から高圧的な態度で接してこられると頭の中が真っ白になり思考が止まってしまう、何も言い返す事も出来ず、ただうつむいて、嵐が去るのを待つように口をつぐんでしまう。

感想文を書くのも遅かった、教壇の上に次々とクラスメイトが原稿用紙を積んでいく中、最後まで鉛筆を動かしていたのはいつも僕だ。

 

「頭の中にモヤがかかっている」

 

こう形容するのが適切かもしれない

思考がどんよりと重たくて、回転が鈍い、何か考え事をしても、積み上げたジェンガが崩れていくように思考が崩壊していく。

伝えたい事ははっきりしているのに、それを言語化出来ないもどかしさ。僕はこれに何年も苦しんでいる。

 

学生時代に友達と楽しく談笑していた時は調子が良かった、脳みそのギアのが何段階も上がったように回転が速くなり、滑舌も向上し、饒舌になる。現実世界で人と対話してる時だけは霧が晴れたような清々しさを感じる事が出来た。でも高校を退学して引きこもるようになってからは、その一瞬の安らぎすら得る事が出来なくなってしまった。

 

こうやってブログを初めてみたのは、文章に書き起こす事で思考を整理し、自分が何を考えているのかを客観視する手助けになるかもしれないと思ったからだ。そうすれば現在僕が置かれている境遇や、心境、抱えている問題などを「言葉」で他者と共有できるようになる、少しでも人生を前に進める事ができるようになるかもしれない。

 

正直、最終学歴は中卒なモノだから...語彙も乏しいし、人様に開陳出来る教養や含蓄も皆無で...本当に拙い文章なのだけれども、同じ悩みを抱えている人が少しでも楽になれるような言葉を紡げたら良いなぁと思う。

 

今日は快晴、久しぶりに庭に出て裏口の掃除をした。

外に出てみると初夏の爽やかな風が吹いていてとても気持ちが良かった。デッキブラシとバケツを脇に置いて、真っ白になったコンクリートに腰掛け空を見上げると、燦々と太陽が照りつける。

太陽を見るといつも心強い気持ちになれる。僕の思考にもいつかは眩いばかりの光が差してくれるだろうと思って。